高輪



高輪(たかなわ)は東京都港区 (東京都)|港区の地名。現在の住居表示では一丁目から四丁目まである。当地域の人口は、18,922人(2008年4月1日現在、住民基本台帳による。港区調べ)。郵便番号は、108-0074。

概要

高輪は港区の南端に位置し、高台に江戸時代に諸藩の下屋敷が多く置かれたことから、明治|明治時代以降に皇族や高官・財界人の邸宅が立ち並ぶ地となった。このため、今でも山手線内の高級住宅街の一つとして知られているが、邸宅のうち多くはすでにホテルや公共施設に変わり失われてしまった。 泉岳寺をはじめとして由緒ある寺社が数多く点在し、都心にありながら緑地に富んだ閑静な住宅街である。町域は幹線道路である国道1号(桜田通り)・国道15号(第一京浜)に挟まれ、東日本旅客鉄道|JR東海道新幹線|新幹線京浜急行電鉄|京急各線の品川駅都営地下鉄浅草線|都営浅草線泉岳寺駅高輪台駅東京地下鉄南北線|東京メトロ南北線都営地下鉄三田線|都営三田線白金高輪駅が立地しているため交通の便も非常に良い。 坂の多い地形で、全体に南北に長い丘陵地の形をしている。東側はかつては海に面した斜面で、斜面の下を海沿いに東海道が通っていた。東海道は現在の国道15号であり、江戸の玄関口である高輪大木戸の跡が残されている。西側に下ると国道1号を境に白金 (東京都港区)|白金白金台と接する。

歴史

高輪の地名は、戦国時代 (日本)|戦国時代軍記物語の中に「高縄原」として書かれていることに由来する。高縄とは高縄手道の略語であり、高台にあるまっすぐな道を意味している。ちょうど丘陵の中心部を南北に走る二本榎通りが、あたかも高いところに張った縄のようであったからと伝えられる。 またこのほかに、吾妻鏡の中に登場する、1189年(文治5年)の奥州合戦の際鎌倉から御供した人物の一人として挙がっている高鼻和太郎にちなんで高輪の地名がついたとする説もある。
大永4年(1524年)、高輪原の戦い(高縄原の戦い)があり、北条氏綱上杉朝興の両軍がこの地で衝突し、氏綱が江戸城を勝ち取った。
江戸時代初期、高輪の地は南北に分かれ、それぞれ荏原郡上高輪村・下高輪村となる。
寛文2年(1662年)、荏原郡上高輪村が町奉行支配となり荏原郡より離脱し、新たに芝田町・芝通新町・芝横新町・芝伊皿子町・芝伊皿子台町・芝伊皿子七軒町・芝伊皿子明下町が起立される。上高輪村が消滅した後も、明治初年まではこの地域を総称して上高輪町と呼ぶことがあった。
正徳 (日本)|正徳3年(1713年)、荏原郡下高輪村が町奉行支配となり荏原郡より離脱し、新たに高輪北町・高輪中町・高輪南町・高輪北横町・高輪台町・高輪小台町が起立される。下高輪村が消滅した後も、明治初年まではこの地域を総称して下高輪町と呼ぶことがあった。
文化年間初期(1810年頃)葛飾北斎「阿蘭陀画鏡(おらんだえかがみ) 江戸八景 高縄」に描かれる(海岸線の景色)。
江戸時代後期に「廿六夜待ち」の月の名所として人気を集める。
明治元年(1868年)、東京府の成立にともない、高輪地区は東京府に所属する。
明治2年(1869年)、高輪地区の町域統廃合が行われる。上高輪町のうち芝伊皿子台町は芝伊皿子町に、芝伊皿子七軒町と芝伊皿子明下町はそれぞれ三田松坂町・芝三田四丁目に編入されて消滅する。また、下高輪町のうち高輪北横町は高輪北町に、高輪中町は高輪南町に、高輪小台町は芝二本榎 (東京都港区)|二本榎に編入されて消滅し、寺社地に新たに下高輪町が起立される。
明治5年(1872年)、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通し、品川駅が高輪南町に開業する。武家地に新たに高輪西台町が起立される。
明治11年(1878年)、芝区の成立にともない、高輪地区は芝区所属となる。
明治22年(1889年5月1日東京市の成立にともない、高輪地区は東京市芝区となる。
昭和22年(1947年)、芝区が赤坂区・麻布区と合併して新たに港区 (東京都)|港区が成立する。それにともない高輪地区の町名にすべて「芝」の冠称がつく。
昭和42年(1967年7月1日住居表示が実施され、高輪地区に周辺の芝白金 (東京都港区)|白金地区の一部などをあわせて現在の高輪が成立した。

住居表示実施前後の町名の変遷


地区内の施設・名所

;高輪一丁目
白金高輪駅
高輪皇族邸(旧高松宮邸)
魚籃坂
高輪地区総合支所
港区立高輪図書館
港区立高松中学校
名光坂
天神坂
高輪ザ・レジデンス ;高輪二丁目
泉岳寺
泉岳寺駅
伊皿子坂
NHK交響楽団
駐日イラク大使館
高輪大木戸跡
港区立高輪台小学校
高輪中学校・高等学校
東海大学高輪キャンパス

東海大学短期大学部

東海大学付属高輪台高等学校・中等部
駐日スリランカ大使館
高輪消防署二本榎出張所 ;高輪三丁目
高輪警察署
高野山東京別院
桂坂
駐日エチオピア大使館
駐日マラウイ大使館
味の素|味の素記念館
洞坂
せんぽ東京高輪病院
ザ・プリンス|ザ・プリンスさくらタワー東京
グランドプリンスホテル|グランドプリンスホテル高輪竹田宮邸跡)
グランドプリンスホテル新高輪 (旧北白川宮邸)
ホテルパシフィック東京東久邇宮邸跡)
柘榴坂
高輪台駅
品川駅 ;高輪四丁目
品川プリンスホテル
開東閣 (旧岩崎弥之助男爵邸)
物流博物館
ロシア連邦通商代表部
駐日アイスランド大使館

交通


鉄道


品川駅

東日本旅客鉄道|JR東日本湘南電車|東海道線横須賀線山手線京浜東北線

東海旅客鉄道|JR東海東海道新幹線

京浜急行電鉄京急本線|本線
白金高輪駅

東京地下鉄|東京メトロ東京メトロ南北線|南北線都営地下鉄都営地下鉄三田線|三田線
泉岳寺駅

都営地下鉄都営地下鉄浅草線|浅草線京浜急行電鉄京急本線|本線
高輪台駅

都営地下鉄都営地下鉄浅草線|浅草線

バス


都営バス

都営バス品川営業所#東98系統|東98都営バス杉並支所#品97系統|品97都営バス品川営業所#反96系統|反96都営バス品川営業所#反94系統|反94都営バス品川営業所#品93系統|品93都営バス品川営業所#反90系統|反90都営バス渋谷営業所#田87系統|田87
東急バス

東急バス目黒営業所|東98

道路


国道1号(桜田通り) - 魚藍坂下交差点~高輪台交差点
国道15号(第一京浜) - 泉岳寺交差点~八ツ山橋交差点
東京都道312号白金台町等々力線(目黒通り) - 清正公前交差点
東京都道415号高輪麻布線 - 魚藍坂下交差点~泉岳寺交差点

関連項目


品川 (東京都)|品川
三田 (東京都港区)|三田
白金 (東京都港区)|白金
品川区
五反田
大崎 (品川区)|大崎
品川区立小中一貫校日野学園
キャッツ (ミュージカル)|キャッツ・シアター
東京アメリカンクラブ
日本綜合地所
高輪談判
二本榎 (東京都港区)|二本榎

ギャラリー

(旧高松宮邸) 高輪口

参考図書


『まち探訪ガイドブック』 2007年度版 港区発行 Category:港区 (東京都)の地理 Category:港区 (東京都) en:Takanawa fr:Takanawa