傳田 光洋岩波書店
価格:
1260円

おすすめ度の平均:


皮膚も臓器だなんて・・・
皮膚は生まれ変わるってわかっていたものの
こんなに不思議な存在だったなんて!
化学者の目で見ると違うんですね。
細胞で出来ている私達の体の皮膚ひとつひとつまで
愛情込めて接してあげたくなりました。

本書が発行されて、時間が経過し
本書の影響力もあってか、
皮膚に感覚受容器としての機能が
あることなどは一般的な内容に
なりつつあると思います。
むすびに著者の人間性が出ていて
評価を上げました。

とても薄い本ではありますが、皮膚科学の近年の
研究成果を科学的な説明で分かり易く紹介してくれています。
皮膚が持つ自律システムについて、丁寧に真面目に紹介を
してくれているのですが、脳だけが凄い(大切・重要)のでは
なく、人間の身体というか生命の仕組みの素晴らしさを
再確認させてくれます。
分かり易くとは言っても、一般の人が皮膚に興味を
持つきっかけとしては、同じ著者の「第三の脳」の方が
内容も大幅に追加されて、より楽しく読める内容に
なっているのでおすすめです。

著者は某国内大手メーカーの研究員だが、語り口は極めて中立的で客観的。薄いこともあって非常に読みやすい。
皮膚は人体のバリア機能としての器官であるというだけでなく、様々な情報発信をする器官であるということが解明されてきた経緯や機構を、専門知識がそれほどなくても理解できるよう平易に説いている。
本の後半では、経験則の積み上げによって成立している東洋医学の可能性にも言及。従来根拠が乏しいと言われ、怪しいものとして見られることも多い東洋医学に対し、皮膚科学の進展に伴い科学的アプローチが可能になってきたと予感させる。
また、「むすび」に記されている著者自身の体験談は、仕事に追い詰められてしまったことのある方なら勇気付けられるだろう。

一般人なら星3コといったところ。
なんか脳科学信仰のいきすぎで、脳こそ全ての司令塔で他は脳の命令で動いている…
そのギャップで高評価されすぎている気がする。
身体は脳も含めて、どこが一番で主役とかないと思う。
皮膚だけでなく他の身体もそれぞれ独自性があると私は考えてる。